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置場

妄想文を思いつくままに書き散らしています。更新頻度は低めの予定です。

2024.09.21
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2007.07.07
「地球へ・・・」ちょっとダークなブルー。
14話のお目覚めブルーを目前にして。しかしアニメの内容とは関係ありません。










 真夜中の夢


 真夜中、耳元にうるさく聞こえる音で目が覚めた。何事かと思ったそれが自分の咳であることに、覚醒の最中気付く。
 コホン、などとかわいいものではなく喉に絡まるようなそれは非常に耳障りで、自らの発するものであればなおのこと。


 夢をみていた。
 辺り一帯にかかる靄で視界は真っ白。わずかに目に映るのは、どれも綿のような弾力で捉えどころのない雲のような物体。不可思議な空間がだんだんと楽しくなってきて、スルスルと手から抜けていく雲を追い掛けてみようと子どものようなことを考えたときだった。
 それまで頼りないながらも存在していたふわふわとした足場がぱっくりと口を開け、彼はそのまま落下していlった。落ちる先はただ真っ暗で真っ黒な空間である。いつまでたっても衝撃は訪れず、落下しているはずなのに身を切る風の感覚もない。 時間の経過も分からぬまま、ただ落ちていく。
 そんな夢だった。
 その後も何かしらの展開があった気もするが、目覚めると同時に忘れてしまった。どうせ、ろくなものではなかったのだろうと思う。


 ゴフ、と不快な音を立てて咳込んだ。
 それまでとは喉の具合が違う。口に当てたてのひらに何かしらの感覚があったので目を向けてみると、少量の血が付いているのが暗い中でも分かった。 喉を切ってのものか、それともそれ以外の要因があるものか。ブルーは判断しかねた。
 てのひらを顔に近付け、付着した血をかぎ、舌先ですくってみる。鉄の味より何より、得体の知れない苦味を真っ先に感じる。それが真実そんな味なのか自分の思い込みなのかはしかし、分からない。分からないまま舐めつづけた。
 そうしてすべてきれいに舐めてしまっても、苦味はなかなか消えない。とにかく苦味を排除せんと、ブルーはひたすら行為に集中する。
 一段落をつけてから、周囲を見回してみる。目に見える範囲では、シーツに血は落ちていないようだ。ほんの少しの付着はあるかもしれないが、それくらいはどうとでもなる。


 ああ、ベッドを汚さずにすんで良かった、とブルーは心から安堵した。 

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