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置場

妄想文を思いつくままに書き散らしています。更新頻度は低めの予定です。

2024.09.21
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2007.08.27

「地球へ・・・」ジョミブル
拍手に置いていたお礼文です。加筆したものが大分別物になってしまったので、元々の文もアップしておきます。こちらも気に入っているので。













 不足成分



 持ち上げた手の指先に口付ける。そのまま唇を徐々に下ろしていき、たどりついた指の股をペロリと舐めると微かな反応があった。構わず今度は節を一つ一つなぞっていく。第三関節の突き出た骨を口に含み、窪みを舌でくすぐった。
「ジョミー」
 そこで初めて、為されるがままであった手の持ち主が声を上げる。
「いつまで続ける気だい?」
 苦笑しながらも、彼が手を引っ込める気配はないことにジョミーは安堵する。
「待ってください、…もう少し」
 裏返し、細い手首に浮き出た血管に触れると、そこから確かな脈動が伝わってきた。そろそろと上へ移動し、柔らかなてのひらの中央のへこみに唇を押し当てる。
 目を閉じると、彼の温かさに包み込まれるようだった。

「あなたが足りないんだ」

 吐息とともに囁くと、ブルーの手がピクリと動いた。
 唇を離して寝台のブルーを見れば、揺らがぬ瞳がこちらを見返している。
 何があっても前を向いて進む、誰よりも王者たる彼。

 片膝をついて、取った手の甲へと頭を垂れていく。


 唇から、なめらかな皮膚を感じた。

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